魅力的な求人情報とは?- LinkedIn, Indeed, Recruit.net そして HirePlanner.com
10月 28, 2019
ご存知ですか?求職者の80%以上の人が、求人に応募する前にネットなどから会社の採用情報ページを検索するといいます。この数字は、人材紹介会社から情報を得た場合でも、求人サイトで求人情報を見つけた場合でも変わりません。そしてさらに56%の人が、求人情報や会社情報が十分でないことを理由に応募しなかったことがあるといいます。
Hireplanner.comでは、 候補者の立場にたった戦略が採用を成功へと導くもっとも重要なキーであると考えます。エモーショナルインデリジェンス(EI:感情的知能)と求職者をワクワクさせることができるかどうかこそが、採用を成功または失敗へと決定づける重要な要素となるのです。
求職者が採用に至るまでには、多くの段階(ステップ)があり、そしてその段階ごとに彼らと、企業やそこで働く従業員との「タッチポイント(接点)」があります。(例:ソーシャルメディアでの掲載記事、採用イベント、採用情報Webサイト、求人情報、メールでのコミュニケーション、面接などなど)。それらの「タッチポイント(接点)」が、少しずつ彼らに会社へのイメージや印象を与え、そして入社への関心のレベルを良い方向または悪い方向へと変化させていきます。したがって、企業はそれぞれのステップを慎重に計画し、各タッチポイント(接点)が入社への意欲に繋がるように一貫して候補者にポジティブな経験を与え続けることがとても重要です。
多くの場合、求職者があなたの会社と持つ最初のタッチポイントは、仕事内容などを記載した求人情報でしょう。そこでまずはすばらしい第一印象を与え、さらにより多く拡散をさせるために、HirePlanner.comでの効果的な求人情報の書き方、そしてHirePlanner.comを通して無料で掲載されている以下のパートナー求人サイトからのより多くの候補者収集に役立つ実用的なヒントを紹介します。:
- – HirePlanner.com
– Recruit.net(日本語はBestjobs.jp),
– Indeed.com
– LinkedIn.com
– Google Jobs
– Techjobsinjapan.com
【 ジョブタイトル】(募集している役職)を適切なものにする
募集する役職は(仕事内容と同様に)求職者にとって明確でわかりやすいものでなくてはいけません。社内の人しかわからないような特別な呼び方や、専門過ぎる言葉、略語や難しい英語(カタカナ)は避けましょう。
さらに、「アカウントマネージャー」や「営業職」といった一般的すぎて漠然としていて具体的でない言葉も避けましょう。可能な限り具体的で求職者が検索するときに利用、または入力すると思われるキーワードを含めることを覚えておきましょう。:
良い例 => “ソーシャルメディア&ビデオポッドキャスト プロジェクトマネージャー”
悪い例 => “プロジェクトマネージャー”
【勤務地】
勤務する予定の場所(都道府県や市区町村)を入力することを忘れないでください。特に、勤務地が入力されていない場合、LinkedIn.comでは表示されないことがありますので注意が必要です。
特に勤務地が都心ではない場合、求職者は自宅から通える距離(場所)なのかを判断したいと考えています。できるだけ詳しい住所を入れることをお勧めします。
【 給与情報】
HirePlanner.comでは、給与情報の入力を強制していません。しかしながら、日本の労働基準法に定められた最低賃金以上の給与情報を入力することをお勧めしています。給与情報が入力していない場合、Indeed.comでは掲載されないことがあります。Indeed.comからの応募を期待している場合には、必ず入力しましょう。
もし具体的な金額を記載することができない場合には、「手当」「その他」欄などに有給の仕事であることを明記しましょう。例えば、「給与は経験に応じて相談により決定します」などの文言でも良いでしょう。
もし、無給のインターンシップなどの場合には、そのことも必ず明記しましょう。給与情報は求職者にとって最も重要な情報の一つです。トラブルを防ぐため、また誤解を招かないよう、しっかりと明記することが大切です。
【 職種、タグ、そしてカバーイメージ】
HirePlanner.comで求人情報を公開する際に、「職種」、「タグ」(求職者がより簡単に求人を見つけやすくするため)、さらに写真などのビジュアルを掲載することも効果的です。求人情報をより目立たせ、視覚的なインパクトを高めます。
例えば: https://www.hireplanner.com/en/jobs
【概要】
「概要」は求職者がまず最初に読む大切なコンテンツです。彼らに「もう少し詳しく知りたいな」と思ってもらえるように、よりインパクトのあるそして魅力的な内容にする必要があります。この部分は求人情報の中で、もっとも重要な部分であり、a) 求職者がさらに詳しい情報を見るために詳細ボタンをクリックするかどうか、b)そして何よりもIndeed.comやLinkedin.comなどの求人サイトにおいて、求職者の検索結果リストに表示されるかどうか、が決まるものであることをしっかり認識しておきましょう。
SEO (Search Engine Optimization検索エンジンの最適化) 対策、そして求人サイトでの拡散や表示回数を最大限にする:
– 必ず「会社名」や「ブランド名」を英語と日本語の両方で明記してください。そうすることで求職者が日本語や英語(略名)のどちらで検索した時にも表示されるようになります。また、求職者(一般の人々)があなたの会社名をどのように呼び、どのように覚えているのかを意識して記載しましょう。
– さらに求職者が入力する可能性のあるキーワードをできるだけ多く含めることが非常に大切です。これらのキーワードが含まれていない場合は、求職者があなたの会社を選択肢とする以前に検索結果にも表示されない状態になってしまいます。
採用ブランドを意識する:
「概要」には以下の3つの項目を入力してください。:
1. 企業紹介:
あなたの会社の事業内容やビジョン、目標、そして市場での価値や影響などを簡単に紹介しましょう。(最大3または4行)
- – 会社のミッションやビジョン:
企業が社会や業界に与えたいインパクトや目指している方向性を記載。
例: 「私たちは、最新のIT技術を活用して、人々の生活をより便利で豊かにするソリューションを提供しています。」
– 事業内容:
具体的な事業内容を簡潔に説明。
例: 「AIやクラウド技術を活用したBtoB向けサービスを提供しています。」
– 強みや特徴:
他社との差別化ポイント(業界での地位、ユニークなカルチャー、技術力など)。
例: 「私たちは、多国籍チームによる革新的なプロジェクト開発に強みがあります。」
– 働く環境:
働きやすさや、従業員に対するサポート体制(リモートワーク、教育制度など)。
例: 「社員の約70%がリモートワークを活用しており、フレックスタイム制度も導入しています。」
2. 今回の募集ポジションについて:
この求人のポジションについても簡単に説明をします。このポジションが会社の中でどれほど重要であるかを強調しましょう。「このポジションの重要性や、また将来的にも非常に役に立つ仕事であることを会社が認識している」ということを求職者に示すことは、応募前の早い段階で候補者と感情的なつながりを築き、おそらく応募への後押しをします。(最大3行または4行)
– 役割やミッション:
このポジションが会社やチームで果たす役割を記載。
例: 「このポジションは、顧客の課題を解決するプロダクト開発の中核を担うエンジニアです。」
– 主要な業務内容:
業務の概要を簡潔に説明(技術要素や日々のタスクを含める)。
例: 「自社開発のSaaSプラットフォームの設計・開発・運用を担当していただきます。」
– 求められるスキル:
求職者がイメージしやすいよう、必要なスキルや経験を具体的に書く。
例: 「PythonやJavaでの開発経験が3年以上あり、クラウド環境(AWS, GCP)の知識がある方。」
– やりがい:
このポジションで得られる成長機会や魅力。
例: 「新しい技術の導入やプロジェクトリードを任される可能性があり、大きな裁量を持って働くことができます。」
3. メッセージ:
概要の最後は、さらに詳しい情報を知りたくなるような、そしてぜひ話をしてみたいと思うような、「暖かく、そしてよりパーソナルなメッセージ」で締めくくりましょう。(最大3行または4行)
– 求職者への期待:
求職者にどのような貢献を期待しているか伝える。
例: 「私たちは、新しい挑戦を恐れず、自らアイデアを出し行動できる方を求めています。」
– 働く環境や雰囲気:
社内文化やチームの特徴を記載。
例: 「国際色豊かなチームで、メンバー同士の意見交換が活発です。」
– 会社の将来像と求職者の役割:
入社後に一緒に目指したい未来を描く。
例: 「あなたのスキルと経験を活かして、次世代のプロダクト開発をリードしてほしいと考えています。」
– ポジティブな呼びかけ:
メッセージを前向きに締めくくり、応募を促す。
例: 「少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひご応募ください。あなたと一緒に働ける日を楽しみにしています!」
【求人情報の詳細(職務明細)】
「仕事への責任」、「必要なスキル」、および「資格」などについては、簡潔に、要点をしっかり整理し、そして役職に関する最も重要な(必須)情報を含めるようにしてください。スキルに関しては、「必須スキル」と「歓迎するスキル」に分けると、よりわかりやすいものになるでしょう。求人情報が長すぎる、または詳細すぎると、求職者が躊躇し、応募をためらってしまう場合があります。
日本人は非常に謙虚で、十分なスキルと経験があると確信できる役職(求人)にのみ応募する傾向があることを覚えておいてください。” purple squirrel”(紫色のリス:理想的な候補者)を求めすぎると、「応募が一切来ない」なんてことにもなりかねません。
また、このポジションがあなたの会社組織の中でどの位置に当てはまるものなのかを明確にしてください。これにより求職者は会社の全体像を把握し、会社にとっての重要性を理解します。例えば以下のような内容です。
1. 上下関係とレポートライン
直属の上司: このポジションが誰に報告するのか明確にする。
例: 「このポジションはプロダクトマネージャーに直属し、週次での進捗共有や戦略的な議論を行います。」
部下やチーム構成: チームの規模や、このポジションがリーダーとして部下を管理する場合はその情報も記載する。
例: 「現在、3名のエンジニアチームを統括していただく予定です。」
2. 部門内での役割と影響力
所属部署: 部署名や部門の役割を記載する。
例: 「このポジションはテクノロジー部の開発チームに所属し、プロダクト開発の基盤となるシステム構築を担当します。」
部門内での位置付け: このポジションが部署の中でどのような役割を果たすかを説明。
例: 「チーム内のベテランエンジニアとして、新しい技術の導入や後輩の技術指導を担います。」
3. 他部署との連携
関係する他部署: このポジションがどの部署と連携するかを明記。
例: 「セールスチームやカスタマーサポートと連携しながら、顧客のニーズを反映したシステム開発を行います。」
業務フローでの役割: 他部署との具体的なやり取りやプロセスを記載する。
例: 「要件定義フェーズではプロジェクトマネージャーやマーケティングチームと密に連携し、実現可能なソリューションを提案します。」
4. 組織内のキャリアパス
昇進やキャリアの可能性: このポジションがキャリアのどの段階に当たるか、将来のキャリアパスを示すと魅力的です。
例: 「このポジションはシニアエンジニアとしてのキャリアのスタート地点で、ゆくゆくはプロジェクトマネージャーやテクニカルリードへの昇進を目指せる役割です。」
5. 明確な組織図のイメージ
組織図やフローを文章で説明: 視覚的に組織の関係を伝えるのも効果的。
例: 「開発チームは現在15名で、フロントエンド、バックエンド、QAチームに分かれています。このポジションはバックエンドチームのリーダーとして、3〜5名のメンバーとプロジェクトを遂行していただきます。」
6. 特定のキーワードでの説明
求職者が簡単に理解できるように、以下のようなキーワードを使うと良いでしょう:
「リーダーシップポジション」
「クロスファンクショナルな役割」
「ビジネスと技術の橋渡し」
「プロダクト開発の重要なハブ」
また、その仕事においての典型的な重要なタスク(仕事内容)などを記載することも有効です。(最大10項目くらいが良いでしょう)
【その他】
この部分は、詳細の最後の部分となります。最終的に求職者が応募をするかどうかを決める時に読む部分となることを意識しましょう。
このため、最後にもう一度、もっと積極的に求人を売り込み、あなたの会社の文化などを盛り込んでいくことが大切です。
最近の求職者は、通常次のような情報に惹かれる傾向があります。意識して情報を記載すると良いでしょう:
– 企業文化 & 働く環境: 会社ビジョン、目標や目的、多様性、国際的な考え方、変化に対する姿勢、市場での立ち位置、コラボレーションなど
明確で魅力的なミッションやゴールを記載すると良いでしょう。特に、求職者が共感しやすい社会的価値や挑戦的な目標を提示すると効果的です。
例: 「私たちは、革新的なテクノロジーを通じて、社会の課題を解決することを目指しています。」
多様性・国際的な考え方について述べることも有効です。 多国籍チームやダイバーシティ推進の具体例を挙げるなど。
例: 「社員の30%が外国籍で、全社的に英語が公用語となっています。」
また、コラボレーションや柔軟な姿勢を記載し、 チーム間の連携や新しい挑戦への対応力を強調することも有効です。
例: 「プロジェクトは部署横断型で進められ、意見が尊重される風通しの良い文化が特徴です。」
– 技術 & デジタル戦略: 80%の日本の従業員が最先端の技術やテクノロジーなどに投資をする企業で働くことを好みます
最新技術への投資状況、 AI、IoT、クラウドなど具体的な技術に関する取り組みを記載すると良いでしょう。
例: 「私たちは、最先端のAI技術を活用したプロダクト開発を推進しており、年間投資額は〇億円に上ります。」
テクノロジーの活用事例や社内ツールや働き方のデジタル化を紹介しましょう。
例: 「開発現場ではGitHubやJIRAなどを活用し、効率的かつ透明性のあるプロセスを実現しています。」
イノベーション文化に関して、 技術に対する挑戦的な姿勢や社員の役割を強調するとより魅力的です。
例: 「社員一人ひとりが新しい技術を導入する提案を行える自由な文化があります。」
– 働き方の革新: リモートワーク、フレックスタイムの導入、時短勤務など
柔軟な働き方、特にリモートワークやフレックスタイムの具体的な運用例を記載すると良いでしょう。
例: 「フルリモート勤務が可能で、必要に応じてオフィスに出社するハイブリッド型を採用しています。」
さらに、働き方よりも成果を重視している点を強調し、成果主義であることを記載することも有効です。
例: 「私たちは、時間ではなく結果を重視し、社員の自主性を尊重します。」
– 次世代への配慮: あなたの会社は次世代の人々のニーズを損なうことなく、現在のニーズを満たす努力をしていますか?環境にどれほど貢献していますか?
サステナビリティへの取り組み、環境に対する取り組みや、次世代を見据えた活動を記載しましょう。
例: 「カーボンニュートラルを目指し、2030年までにオフィスの電力を100%再生可能エネルギーに移行する計画です。」
そして、企業としての社会貢献に対しての考え方、ボランティア活動やコミュニティ支援の事例を紹介することも良い方法です。
例: 「地域の教育支援プロジェクトに協賛し、次世代のIT人材育成を支援しています。」
– 従業員の健康への配慮: 社会保険、失業保険、障害保険、ジムの会員資格の援助、出産および育児休暇など
可能であれば、従業員満足度や実績を示すと信頼性が高まります。
例: 「社員満足度調査で85%以上が『健康的な職場環境だと感じる』と回答しています。」
– 研修や勉強会などのプログラム:従業員への専門知識や技術の向上の手助け
企業として、成長の機会を提供していること、 具体的な研修内容やスキル向上の支援体制などを記載しましょう。
例: 「業務時間内に受講可能なオンライン学習プログラムや、資格取得費用の全額補助制度があります。」
また、社員の成長に積極的であることをアピールすることも有効です。
例: 「社員の約40%が入社3年以内にリーダーポジションに昇格しています。」
– 休暇:有給休暇消化率、年間休日日数など
制度として設けている休暇を記載するだけでなく、データを示して働きやすさを強調しましょう。
例: 「有給休暇の平均取得率は90%以上で、休暇が取りやすい環境です。」
また、もし何かユニークな制度や特徴的な休暇制度があれば、ぜひ記載しましょう。
例: 「誕生日休暇や長期勤続休暇制度があり、ワークライフバランスを大切にしています。」
【さいごに】 求人を公開する前に
求人を実際に公開する前にもう一度内容を確認し、何度も読み込み、誤字脱字に注意しましょう。そして、最後に必ず以下の質問を自問してみましょう。
“自分が求職者だったら、このポジションの仕事内容を魅力的と感じるだろうか?この会社に、このポジションに応募したいと思うだろうか?”
もしその答えが” NO” だったら、もう一度最初からやり直しましょう!!